第5章 色んな見方?
私は大きく深呼吸した
そして、丸山さんにとびっきりの笑顔を送った
「丸山さん、本当に素敵ですね、そんな考え方出来るなんて.....」
丸山「ふふっ、そやろ?」
少しだけ、いたずらぽく笑う丸山さんに
きゅんとしちゃう
「....好きになりそう..」
ぼそっと本音が出てしまった私は慌てて口をおさえた
そんな私を見て聞こえてたのか、チラッと丸山さんは見た
丸山「ふふっ、ええよ」
「えっ?嘘!」
私は、丸山さんの言葉を聞き間違いかもと思い、聞き直した
驚き焦ってる私を丸山さんは、そっと近づき
丸山「でも、今はアカンね、彼の事をちゃんと忘れたらね....」
ニコニコ私に告げる丸山さんに、完全に吹っ切れてますとは言えずにいた
丸山「まぁ、僕にも男の意地はあるしね...」
「.....男の意地ですか?」
私は、訳が分からず、複雑な顔をした
丸山「まぁ、僕も好きになりそうだから、ちゃんと好きになろ?二人でさぁ....」
私の顔が一瞬で赤くなる
これは、神様のイタズラですか?
アイドルと恋に落ちるなんて....
私はただ、顔を真っ赤にして丸山さんの言葉に必死で首を縦に振ってたのでした。