第4章 スタート祝い
並んでる料理を前に私は、固まってた
丸山さんはテーブル一杯に頼んでたのでした
静かに丸山さんは、ビールを持ち
丸山「今日は、がんちゃんの新しいスタートだから一緒に御祝いするよ」
「....えっ?」
微笑みながら、ビールを持ってた
私もビールを抱え
「がんちゃんの新しいスタートに」
そう言うと、グラスを鳴らした
私は、嬉しかった
こうして新しいスタートを切れて
もう、負けないで進もうと決めてたのでした
「私、美容師なんですけどね、お客様で初デートの方が来られたんですよ」
私は、今日の出来事を話した
すると、丸山さんは私の話に興味を持ってくれたのか
食べながら頷いてくれた
丸山「へーっ、その子 ドキドキだっただろねぇ」
私と同じ事を考えてくれてる事も嬉しくなる
「私ね、今までただ髪を切ってたんです、仕事で...でも今日、自分の仕事がその人の人生の手助けを出来るかもって知りました...」
私の言葉を丸山さんは静かに聞いていました
「....上手く行ってて欲しいです、可愛いって思ってもらえたらいいなぁ....」
私は、目を閉じて今朝の少女を思いながら言った
丸山「ふふっ、上手く行ってると僕は思うなぁ...」
顔を上げる私に丸山さんは
丸山「だってぇ、がんちゃんが心を込めたんだもん、上手くいかないはずはないよ」
そう笑いながら、唐揚げを食べ始めたのでした
そんな丸山さんを見てると
どんどん心が温かくなるのを感じてた
「ふふっ、そうですよねぇ」
私は嬉しそうに笑った
丸山「僕もいつかは、がんちゃんに切ってもらおう」
丸山さんと突然の言葉に驚いたが
私はその場の言葉と理解し
「はい、すごーくカッコよくしてあげますよ」
そう言うと、唐揚げを一つ取ったのでした
私と丸山さんは時間の許す限り
スタート祝いを楽しみました
丸山さんの優しさに甘えて
私は幸せを感じていたのです