第4章 スタート祝い
私は丸山さんに連れて来られて
居酒屋の一室にいた
小さい部屋に二人でいるのは、やっぱりドキドキする
丸山さんは前に座り、楽しそうにメニューを見てる
丸山「好き嫌いある?」
メニューから顔を上げて聞いてきた
「いえ、何でも食べれます」
私は顔を赤らめて答える
丸山「じゃあ、勝手に頼んじゃおっと」
そう言うと店員さんを呼び、楽しそうに注文をしてた
こんな風にしてると、芸能人に見えない
たぶん、溶け込むのが上手いのかも知れない
私は勝手にそう考えていた
注文を終えると、ゆっくり振り向き私を見た
丸山「遠慮してたら、僕が全部食べるからね」
そう言うとニコニコしてた
私はその笑顔に導かれるように口が開いてた
「丸山さん、あのね....」
丸山「うん?」
優しく聞き返してくれる、こんな所が嬉しくって安心しちゃうのかも知れない
「今日、あの彼に実は誘われたんです、夕食を...」
その言葉に丸山さんは驚いたようだ
でも、私は話を続けた
「でも、もう私は諦めようと思ったんです...平気でドタキャンして、他の女の人と遊ぶ人だから...」
俯きながら必死で言葉を言った
私の決心が揺らがないように
丸山さんに聞いてもらいたかったのだ
丸山「....そっかぁ、辛かったね」
私は言葉を発せれなかった
友達に伝えた時も、友達は簡単に非難した
そんな恋をしてる私を馬鹿だと
でも、丸山さんは私の心を理解してくれてる
昨日も今日も....
この優しさは何だろ....
「....でも、後悔はしてませんので」
その言葉がやっと出てくれた
丸山「がんちゃんは偉いね、昨日も今日も相手を責めないし....すごいと思うよ」
この人の優しさに心は痛み始めていた
「でも、誘われたの断って仕返しをしちゃいました」
私は、恥ずかしそうに伝えると
丸山さんの顔は一瞬 唖然としてた
その時に店員さんが料理を持って来た