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Dye D? <番外編 村上>

第4章 月明かり


俺は考えていた。

女の言葉の意味を...

俺らの存在の意味を。

俺らは、人間の天敵なのか...

そうだとすると、生き血を啜る罪も軽くなる


月明かりに、哀しそうに建っている屋敷

俺は、ここて何をしてるのだろうか

仲間はみんなで過ごせるように動いているのに

俺はそれを望みながらも動かない

みんなの考えを不服としてここに立ち止まって

小さい子供が出された玩具を嫌だというように、
駄々をこねてるだけだ

ほんまに情けない...


「さぁ、行っといでぇ」


落ち込んでる俺の肩を女は力一杯叩いた


村上「いてぇ!!!!!」


この女の自由さに本気で驚いた、
俺の落ち込みも一瞬で消えた

でも、すばるの上がいたとは....

俺は肩を撫でながら女を睨んだ

「とりあえず、屋敷を直そう!それから、後は理由を考えようよ」

女は嬉しそうに俺を見る

俺は一瞬考えた

俺、この感覚を前にもどこかで

でも、今は屋敷やと思った

村上「おん、そやな、そうするわ」


俺は小さく笑った

すると女は突然に、そっと俺の頬にキスをした

驚いた俺は顔を赤くして、女を見た


「いってらっしゃい....」



優しく微笑まれ

俺の頭がショートする


村上「お、おう!」


俺は、この不思議な感覚は何だろうと思った。

でも、この感覚を理解せずに走り出した

優しく微笑む女に見送られて。
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