第1章 不服
次の日にも、争いは起きていた。
俺は、マルの膝で寝てる猫を見ながら考えていた。
安田「なぁ、ほんまにどうにかならんの?」
もう疲れきった声で安田は言った。
渋谷「どうにかって、他に部屋はないやろが」
呆れながら言う
錦戸「あぁぁぁぁ!!!!!イライラする!」
感情をあらわにする錦戸。
大倉「今は昼だから、今は大人しくしてないと...」
隅で一人静かに座っていた。
横山「もう、この屋敷を離れるか?」
横山はみんなの様子に覚悟を決めたようだ。
その発言に少しざわついたが
誰も反対は示さなかった。
あの、大倉でさえこの争いに
うんざりしてるんだろう?
横山「じゃあ、今夜に屋敷を出よう」
横山は、強い口調でキッパリと言った。
その瞬間に俺の口は開いた。
村上「俺は、反対や!」
みんなは、ざわついた。
俺が一人反対する事などなかった。
だからだ...
横山「雛が反対か...」
意地悪な顔で笑う
こんな時、こいつは、
何かを企んでる時だと、俺は知っていた。
村上「俺はこの屋敷を離れるのは不服や!」
横山の顔を無視して、俺はハッキリと言った。
俺の発言に猫が鳴く
俺に賛成してくれてるように。
渋谷「じゃあ、どないする? このままでおるん?」
そう、こいつは時々 性格が悪い。
無理だ、と思ってる癖に言う
錦戸「俺は、うんざりや、ほんまに」
亮は自分に正直過ぎて、我慢が出来ん男だ。
安田「なぁ、村上くんの意見も聞こうや」
安田はほんまに優しいヤツで、いつも人の事ばっかり考えとる。
丸山「.....なぁ、少し冷静になろ?」
マルはいつも、ビクビクしてる守ってやりたいと思う。
大倉「俺は、村上くんに賛成したい」
こいつは一番大人しそうな顔して、
一番自分をしっかり持ってる奴や。
俺はみんなを、強い目付きで見つめた
村上「俺は、屋敷を立て直す!そして、みんなで過ごす」
俺の発言に、みんなは言葉を失っていた。