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Dye D? <番外編 村上>

第12章 温かい場所


玄関の大広間に抜けると、
大倉が寂しそうに立っていた

俺に気が付くと、小さく微笑んだ

大倉「....後悔のないように」


コイツは何も知らないが、
人の事を思いやれるヤツだから、
こんな言葉がでるんだろう

村上「おん、ありがとうな」

俺は軽く、大倉の肩を叩いた

大倉「辛い時は、いつでも支えるので...」

俺を優しく見つめ言う大倉に、俺は笑顔で返す

村上「...辛いんはお前やろ?」

俺の言葉に一瞬 大倉は困った顔をした

村上「人の気持ちばっかり考えとったら、息が詰まるぞ」

大倉「大丈夫、僕には村上くんがいてくれるから...」


村山「ふはっ、責任重大やな」


俺は、笑いながら痛む胸を必死で堪えていた

俺の温かい居場所....

闇に生きる俺たちでも、温かい場所があった

屋敷という形の居場所

でも、中味は俺たちの友情

この屋敷を直して良かった....

彼女の願いの...


大倉「急いでるんでしょう?」


大倉は、そう言うと玄関のドアを開けてくれた。


村上「おん、ありがとうな..」


俺は大倉に見送られて外に出た。

完成された屋敷を見るために。
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