• テキストサイズ

Dye D? <番外編 村上>

第7章 友情


俺はそのまま外に出て、直りかけの屋敷を一人見つめていた。

あの時は、今にも崩れて跡形もなくなりそうだったのに...

今は、すっかり息を吹き返していた。


でも、この屋敷が出来たら俺の夢物語は終わる..,

今の恋は、この屋敷が見せてる夢なのか...

俺は屋敷を見ながらため息をついた


横山「元気ないな...」


いつの間にか、横山が静かに後に立っていた


村上「なんや、横か....」


俺は照れくさくなって笑った...


横山「みんな心配しとるで...」


横山は俺の横に来て、同じように屋敷を見ながら言った


村上「....すまん、少し夢を見てる、あと少しだけ..」


俺は屋敷から、目線をそらさず謝った


横山「そっかぁ、俺はお前が何をしててもええが、
お前の帰って来る場所は、俺らの所やからな」

横山は、力強く俺に伝えた

その瞬間に俺の頭にさっきの彼女の言葉が流れる


村上「ふはっ....」


笑いながら、俺の目から一筋の涙が流れる。


横山「好きなだけ、自分の時間を過ごせ....」


横山のすごい所は、人の心を読む所だ、
だからさまざな策も練ることが出来るんだろう。

村上「....おん、屋敷が出来たら、俺...、」

俺の感情が一気に吹き上がる

横山「おん、俺らがおる..」


村上「そやな、その時は頼むわ..」


俺は涙を拭きながら笑ってた


横山「おん、大丈夫や」


横山は、それ以上何も言わなかった

俺も、何も言わずに屋敷を見つめ続けていた


月明かりに、寂しく照されてる屋敷を
男二人でいつまでも見つめ続けていた

友情を確かめるように。
/ 24ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp