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【黒バス】私の彼氏はバスケ部です

第15章 VSキス魔【氷室辰也】


「あ…れ?」

中は物音1つせず、静かだった。

ここからみる限り荒らされた様子も無かった。

「なんだ……やっぱり氷室くんの勘違いなんじゃ………ん!?」

ドアを開け、中に入ろうと玄関に一歩踏み入れた時だった。何かおかしい。

「これ……は」

私の目に入ったもの。

それは女物の靴だった。

私のサイズよりも大きく氷室くんよりも小さい。

氷室くんが履く筈も無い。

「まさか……」

まさか浮気!?

いや、そんな筈は無い。

氷室くんに限ってそんなこと……

「ん………タツヤ、帰ったのか?」

「!!」

奥の部屋から来たのは金髪で胸も大きくて私より背の高い美人の女性だった。

「!!誰だ?お前……」

「私!?………私は、桜庭夏姫です」

何で名乗ったの?私……

「あの……あなたは……」

「私か?私はアレクサンドラ=ガルシアだ。そうか……タツヤの言ってた紹介したい子はアンタの事か…」

1人納得していたアレクサンドラさんは私の上から下まで見ていた。

「アレクサンドラさん」

「アレックスでいいよ。みんなそう言ってるから」

「アレックスさん」

「何だ?」

「ち、近い……です」

段々とアレックスさんが私の方に歩み寄るため距離が近くなっていた。

「さすが、タツヤの惚れた子は可愛いな…キスしたくなっちゃう」

「えっ?……あっ!!」

私はバランスを崩して後ろへ倒れ込んだ。


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