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【黒バス】私の彼氏はバスケ部です

第15章 VSキス魔【氷室辰也】


【氷室】

鍵が開いていると電話が来てオレは急いで部屋へと向かったが、外で待っている筈だった夏姫の姿は無かった。

「夏姫!!」

部屋のドアを勢いよく開け、目に入った光景に言葉を詰まらせた。

普段は両サイドキレイに縛っている黒髪も、キチンと校則通りに着ている制服も乱れまくった彼女の姿。

その上に抱きつくように覆い被さる金髪の女性。

「あっ………ん………」

ちゅっ、ちゅっと彼女の頬にキスをするのは紛れもないオレの師匠だった。

「アレックス!!」

「ん?タツヤ!!やっと来たか…待ちくたびれたぞ」

来るなんて聞いてはいないのだけど…

泥棒の正体がアレックスで少し安心した。

「アレックス、彼女から離れてくれないか?困っているようだし」

夏姫だけじゃなく、オレもだけど

「つい可愛いから……」

それは分かるよ。

「日本ではそういう事はしないんだよ」

「そうなのか!?」

「風習が違うと良くてやってることも時には悪くなることだってあるんだよ」

特にキスとかは日本では挨拶ではしないからね。

アレックスのは少し異常かもしれないが…

「大丈夫かい?すまない。オレの師匠が……」

「ううん…少しビックリしただけだから」

全くアレックスのキス魔には毎回驚かされるよ。
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