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【黒バス】私の彼氏はバスケ部です

第13章 願いごと【赤司征十郎】


「うぅ………参りました」

当たり前だが結局征十郎さんが勝った。

「前よりも上手くなったね」

そう言われても嬉しくはない。

「征十郎さんが勝ったから何か願いごとはあるの?世界一周とかは無しね」

久しぶりに頭を使い疲れた私はソファーに座ると征十郎さんも横に座った。

「そうだな……」

特に考えて無かったと言うが絶対にあるはず。

「何でも良いから言って!夜の食事は湯豆腐が良いとか、美味しい湯豆腐が食べたいとか…」

「…………湯豆腐は好きだが、それだとオレの頭は湯豆腐しかないと思われるだろう?………………何でも良いか」

いつも私ばかりが何でもしてもらっているからそれを返す良い機会だった。

「じゃあ……」

「じゃあ?」

「夏姫、キミからのキスが欲しい」

「…………キス?それだけ?」

もっと大きな事言われるかと思っていたから意外だった。

「それだけだよ」

そう言いながら私の腰に手を回されると、一気に顔の距離が近づいた。

改めて状況を理解すると恥ずかしい事を言われたのだと思った。

「じ、じゃあ…目……瞑って」

「ああ………」

目を瞑って待っている征十郎さんの肩に手を掛ける

ちゅっ

と、唇を重ね離れようとしたが

「うぅ……」

「それだけかい?」

がっちりと捕まっていた私はソファーの上に倒されてしまった。

「まさか、これで終わりだと思ってはいないだろうね?」

「………」

「ったく……自分から何でもって言っておきながら」

「だって……」

こうなるとは思ってはいなかったんだから……



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