第7章 少し先の未来【黒子テツヤ】
【黒子】
「「「黒子せんせ~!!」」」
外で遊んでいると、中からクラスの女の子に呼ばれた。
「どうしました?」
「今園長先生と黒子先生のお嫁さんがお話してたよ」
まさか来ているはずがないと言うも
「黒子先生と同じ指輪してたし」
「黒子先生のお話してたよ」
僕の左手の指輪を指しうなずいていた。
「教えてくれてありがとうございます」
少し半信半疑のまま、園長室に入ると、丁度帰ろうとしていた夏姫に出会った。
「夏姫どうしてここへ?」
「えっと、丁度近くを通ったから…」
「私がお連れしたんですよ。黒子先生。こういう機会でないと、お話しする機会も無いですから」
そういえば以前にも、他の先生のご家族ともお話ししてましたね。
ウチの園長は話し好きで有名ですからね。
「ごめんね。お仕事の邪魔をして」
「いえ、おかげで残りの仕事時間も頑張れそうです」
「それよりどうしてここに」
いつも行くスーパーも家も反対ですから…
「ちょっと………それはまた家で」
「そうですか。気を付けて帰って下さい」
「「黒子せんせ~のおよめさんバイバ~イ!!」」
夏姫は僕と園児たちに見送られ帰って行った。