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【黒バス】私の彼氏はバスケ部です

第55章 雪が降ったら


【緑間】

「寒~い!」

「真ちゃん、超寒いんだけど」

「「ね~!!」」

オレの家のこたつには夏姫と高尾。

デートの途中だったが雪が降ってきたと言って何故かオレの家に来たのだ。

「手ぶらで来んのもだから差し入れ持ってきたんだぜ」

そう言いながら高尾がポケットから出したのはお汁粉の缶だった。

「オレたちはコレ」

「コーンスープ~」

「やっぱコレっしょ!」

「子供だな…しるこ缶に決まってるのだよ」

冬はホット、夏はアイスでしるこを飲むのが常識なのだよ。

「冬限定だからおいしいんだぜ?」

「そうだよ!」

「お汁粉は季節問わずおいしいのだよ」

「それは真ちゃんだけじゃ……」

「飲み終わったらさっさと帰るのだよ。高尾は」

「オレだけ!?」

雪が強くなったなかでマネージャーを帰らす訳には行かないのだよ。

「じゃあ今日のデートはここまでだね~。和くん先帰ってて」

「ちょっ……夏姫ちゃん!?」

オレは帰らないと、高尾はこたつの中に潜り込んだ。

「た~か~お~!!」

「オレはこたつから出ないぜ!真ちゃん!」

こうしてオレと高尾は1時間近くこたつで格闘した。

「真ちゃん、オレをこたつから出したら試合でパスしねーからな!」

「た~か~お~っ!!」

冬にも関わらず汗をかいたオレたちはテーブルのメモに気づいた。

雪止んだので先に帰ります

「夏姫ちゃん帰ったの!?ホークアイ効かなかったんだけど!!」

荷物を持ち慌てて高尾は家を飛び出していった。

「………」

高尾が去った我が家は散らかり放題で入れ替わりに帰ってきた母親に叱られた。

明日高尾に会ったら……

「高尾っ!!」

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