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【黒バス】私の彼氏はバスケ部です

第52章 二人だけの場所【黛千尋】


【黛】

食べ終えた弁当を片付け、隣で部活用のノートを開き始めた彼女は桜庭夏姫。

オレたちバスケ部…学年、学校で1、2を争うマドンナ。

『夏姫ちゃんって彼氏いるとか』

『見たことねーぞ』

『でも、いつも二人分の弁当持って教室でてくんだってよ』

男子生徒が憧れのマドンナ。

そんなマドンナの彼氏がオレと知られればどうなる事やら。

まあ、オレには視線誘導があるから何とかなる。

おまけに部活でだって付き合ってるのはバレていない。

1人を除けば。

赤司征十郎

アイツだけがオレたちの関係を知っている。

「ねえ、千尋、今度部活の日があるでしょ?」

「デートならお断りだ」

「まだ、何も言ってない!」

「お前の言いたいこと位分かってんだよ」

今までどれだけ付き合ってきたか…

「じゃあいい…赤司くんでも誘ってみよう」

「は!?なんで赤司なんだよ」

「だって千尋は忙しくてデートしてくれないんでしょ?なら赤司くんとデートする」

「良いですよ。しましょうか…デート」

「はぁ!?」

すぐ近くからする声に反応し、振り返れば噂の赤司が立っていた。

「チッ…」

「赤司くん!!どうしたの?」

夏姫の声に隠れながらも舌打ちする。

「今度の試合の事で少しお話があって…」

「うん。今行くね」

オレの隣を離れ赤司と二人で話す。

主将とマネージャーなのだから仕方がないのはわかっている。

だけど、いつも気に入らない。

「…………」

気を紛らわすように本を読んでも内容が一つも頭に入らなかった。



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