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【黒バス】私の彼氏はバスケ部です

第48章 大きなオオカミさん【紫原敦】


「夏姫ちゃん。私、みんなを捜してくる」

秋菜ちゃんは私にかご一杯の和菓子を渡すと地図を見ながら来た道を戻っていった。

「私は待ってよ…」

近くにあった大きな岩に座り、みんなを待った。

「あれれ~何かいい匂いが」

私の前を大きなオオカミが通りすぎた。

「ここかな?」

と思ったら戻ってきて私の持っていたかごに顔を近づけた。

「あっ!!」

ひょいっとかごはオオカミの手に持っていかれた。

「どら焼にまんじゅうにようかんか~おいしそー」

そしてあっという間に口の中に入っていく。

「ごちそうさま~」

かごとゴミだけが返ってきた。

秋菜ちゃんに怒られる…

「そういえば、ここで何してるの?迷子?」

「迷子は友だちです。でも秋菜ちゃんが捜しにいってるから待ってるんです」

「へ~、エライエライ。じゃあ、お礼に友だち捜してあげる」

「え!?本当?」

「本当~」

そう言ってオオカミさんは私を肩に乗せた。

肩車だ。

「高い!!高い!!」

これならみんな見つかるかも!!

私はオオカミさんと森を進んだ。
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