第44章 6人のカラずきんと6人(匹)のオオカミ【黒子テツヤ】
「どいつにするかな~」
「どの子がいいっスかね~」
「誰かお菓子持ってるのかな?」
「さっきから何をしているのだよ…」
「黄瀬くんと青峰くんは女の子を口説こうと選んでいるようです」
「テツヤはあの水色の頭巾だ」
「え?」
いきなり赤司は黒子たちに担当を決めさせた。
「涼太は黄色の頭巾、大輝は青色、真太郎は緑色、敦は紫色、僕は赤色の頭巾を狙う」
「赤司っち!!勝手に決めないでほしいっス!!」
「僕の決定に不満なのか?」
「違うっス!!俺、黄色の子に決めてたっスから!!」
「俺はアホ毛の青色のか…」
「お菓子くれるかな~」
オオカミたちはそれぞれ色んな考えを持ちながら…くだらない話を進めていた。
「誰から行くのだよ…全員で行ったら怪しまれるだけなのだよ」
「そうだな…テツヤ。先ずは君からにしよう」
「え!?僕ですか…」
「不満なのかい?」
「行ってきます…」
「黒子っち~頑張るっスよ!!」
黒子は渋々カラずきんの元へと行くのだった。