第43章 執事な彼氏!?【黄瀬涼太】
━━━数日前
昼休み━━━━
「ねえ、昨日の月9見た?」
「観た観た!!執事姿チョーかっこよかった~!!」
「俺も観たっスよ~。あれは俺もかっこよかったっス!!」
私は黄瀬くんといつものようにお弁当を食べていると、隣のグループの女の子たちがドラマの話で盛り上がっており、黄瀬くんまでもが会話に加わってしまっていた。
「そんなによかったの?そのドラマ」
「「「……え?」」」
すると、皆が一斉に私の方を向いた。
「夏姫は観てないんスか?」
「………うん」
「桜庭さん月9観てないの?」
「ど…ドラマとかはあまり…」
時代劇とかならよく観るけど…
「観た方がいいっスよ!!観なきゃ損っスよ!!」
「観なきゃ時代に乗れないよ!!」
そうそうと、頷きながら再びドラマの話に入ってしまった。
どうしよう…ついていけない。
その日のお昼
黄瀬くんは私の知らない世界を永遠に語り続けていた。