第43章 執事な彼氏!?【黄瀬涼太】
『私は今都内の執事喫茶に来ています』
ドラマの影響というものは大きいらしく、数々のTV番組で取り上げられていた。
もちろん、影響はTV番組だけではなく雑誌でも特集が組まれており、表紙には大きな見出しで書かれていた。
「お母さんも行きたいわ~執事喫茶」
毎週欠かさず月9を観ているお母さんも興味津々でTVをウットリと観ていた。
「似合うと思わない?」
「何を?」
「執事さんの服」
誰が?
もしかして…
「……お父さんが!?」
「まさか!!違うわよ~お父さんじゃなくて………黄・瀬・く・ん・よ!!」
昔のお父さんなら似合ってたわ~…とお母さんは昔のお父さんと照らし合わせていた。
たしかにモデルをやってる黄瀬くんなら似合うと思う。
ううん…むしろ似合わないのがおかしい。
まあ、黄瀬くんの執事さん見たくない訳じゃないんだけど…