第38章 彼氏が風邪を引きました【誠凛編】
日向順平
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「38・5℃…風邪ですね…」
明日は大事な試合があるのに風邪引くなんて…
「ダセェ……」
「日向先輩、今日は寝てたら治りますよ」
いやいや…夏姫に看病される方が熱が酷くなる…
「あ、お粥作りますか?」
「今はいいや…つーか、風邪移るぞ」
「大丈夫ですよ!!こう見えて丈夫ですから」
そう言ってる奴ほど風邪引くんだよな。
いつもなら突っ込んだりしてるが流石に今日はキツい。
「ダアホ…」
これが限界。
「先輩…早く治して下さいね」
夏姫は俺の頬に口づけをした。
「ダアホ…」
熱上げて明日の試合に出させねえ気か!?
「先輩~」
「………」
「寝ちゃったの?」
寝たフリしねえと夏姫は帰らない。
移してもみろ…カントクが…
カントクが…
怖いだろ。