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【黒バス】私の彼氏はバスケ部です

第5章 そばにいるからこそ【赤司征十郎】


『征君のバカ』

そう言われたのは一昨日の事だった。

オレはいつも通りに部活をし、練習をこなしていた。

少しばかり緑間と話し、その帰りに青峰たちにも出会い話していたら夏姫を待たせてしまっていた。

直ぐ終わらせるよ

そう伝えてから何十分

同じ場所で帰りもせずに待っていた。

これからは待たなくてもいいと伝えたら

『征君のバカ』

そう言われ、今に至る。

「意外ですね…赤司君がため息なんて」

「黒子か…そんな事ないよ。オレだって悩みはあるさ…夏姫の事だと特にね」

「みんな心配してましたよ」

普段通りにしているつもりでも、どこかで気づくものだと黒子は言う。

「幼い頃から一緒に居ずぎたせいか、それが当たり前過ぎるせいか最近になって時間が減ってきているんだ」

「寂しいのかもしれませんね。夏姫さんにとって当たり前過ぎた事が…」

黒子の言う通りなのかも知れない。

帝光に来てからというもの夏姫と二人ではなくみんなでが増えていたのは確かだった。

「まさか、黒子……君に気付かされるとはね」

オレ一人では、気づくのがもっと後になっていた。

「夏姫さんが待ってますよ。赤司君」

「ああ」



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