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【黒バス】私の彼氏はバスケ部です

第29章 彼氏が小さくなりました【黄瀬涼太】


「ただいま!涼太くん服買ってきたよ!」

なんとか服を買ってきて涼太くんに渡した。

涼太くんオシャレだから決めるのには苦労した。

「ありがとうっす」

しかし

「ぼたんがとまらないっす…」

新品のせいもありボタンが留められず半分は私も着せるのを手伝った。

服を着せ終わる頃、家のチャイムが鳴った。

「誰だろう?」

「あっ、かさまつせんぱいっす」

「えっ?」

「さっきでんわしたっす」

涼太くんの言うように来たのは笠松先輩。

「よう…って桜庭?」

「あれ?マネちゃんも一緒なのか」

笠松先輩と一緒に森山先輩も来ていた。

「つーか黄瀬、本当に小さくなってんだな?」

「ガキだな」

「とうとうモデルも子供服デビューか」

「がきじゃないっす!もりやませんぱいもさいごのはよけいっす!」

笠松先輩たちを見上げながら涼太くんは言い返していた。

「先輩方、とりあえず中へどうぞ」

玄関では近所迷惑になってしまう。

リビングに移動し、涼太くんの代わりに私が説明した。

「……ということなんです」

「いつ戻るんだ?」

「それがさっぱりっす」

「もうすぐ試合もあるしな…」

「練習試合だから黄瀬抜きでもどうにかなるが…」

公式戦…これが問題だった。

「すぐにもどるっす!」

「どうやって戻るんだ?」

「それをずっとかんがえてるんすよ~!」

コップに入れた水をストローでちゅーちゅーと飲んでいる涼太くんは高校生には見えなかった。

「こうして見ると本当に小さいな黄瀬」

見た目は完全に幼稚園児だった。

「ものがとどかないっす」

そういえば冷蔵庫の前に椅子があったな。

小さくなり普段何気なくやっていたこと全てが出来なくなってしまい涼太くんはガックリしていた。




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