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【黒バス】私の彼氏はバスケ部です

第29章 彼氏が小さくなりました【黄瀬涼太】


【黄瀬】

「涼太くん、服買ってくるからね!」

そう言い、家を飛び出した夏姫。

家にはオレ一人。

「こんなにひろかったっすか?」

住み慣れてる場所なハズなのに小さくなっただけで別の場所へ来たみたいだ。

使いやすいようにと置いた物もここからでは背伸びをしても届かない。

おまけに自分の身体をすっぽり包んだTシャツで動きを制限される。

「のどかわいたっす」

冷蔵庫の扉はギリギリ開いたもの水の入ったペットボトルが届かない。

「よいしょ…よいしょ」

椅子をなんとか冷蔵庫の前まで引きずり、上に登ってようやくペットボトルをとる事が出来た。

しかし…

「あかないっす」

蓋が硬くて開かない。

握力まで無いんスか?

ガックリしているとスマホが鳴った。

電話のようだ。

ソファーの上に無造作に置かれたスマホを手に取りディスプレイを見てみると相手は笠松先輩だった。

「もしもし、かさまつせんぱい」

「黄瀬?いや……こんなに幼い声じゃ…」

「こんなこえでもおれっす!きせりょうた」

さっきも似たようなことあったよな?

「あさおきたらちいさくなってたんすよ」

必死に説明しても笠松先輩はなかなか理解してはくれなかった。

「とりあえずおれのいえにきてほしいっす!」

それだけを伝えて電話を切ってしまった。

「かさまつせんぱいようじなんだったんだろ?」

切ってから気付いたけどまあ、いいか。
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