第28章 夏祭り【黒子テツヤ】
【黒子】
「2号、夏姫さんを見つけたら教えて下さい」
「わん!」
2号を抱え歩くと
「わん!」
早速2号が鳴いた。
2号が向く方向に目を向けると食べ物の屋台。
「仕方ありませんね…」
2号のお腹が満たされた後、再び歩き始めるも
「わん!」
「わん!!」
「わん!!!」
2号が鳴く場所全てがはずれだった。
「2号、随分と楽しんでますね…」
「わん!」
僕は楽しむ余裕もありませんが…
「テツくーん!」
後ろから僕を呼ぶ声、聞き覚えがあった。
「桃井さん」
「やっぱりテツくんだった」
「よく分かりましたね」
「テツくんって言うよりも2号くんを見つけたからもしかして一緒かな?って思って」
小さな2号の方が僕よりオーラがあるみたいですね。
「テツくんは一人?」
「いえ、夏姫さんと一緒だったのですがはぐれてしまって…」
「そうなんだ…私も青峰くんと一緒に来たんだけど…」
「居ないみたいですね…」
桃井さんの近くには青峰くんの姿はなかった。
~~♪
スマホがなり、送り主は夏姫さん
「青峰くんの居場所が分かりました」
「本当!?」
「はい、夏姫さんと一緒みたいなので一緒に行きますか?」
僕は桃井さんと夏姫さんと青峰くんがいる場所へと進んだ。