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【黒バス】私の彼氏はバスケ部です

第28章 夏祭り【黒子テツヤ】


「黒子くん、あのお店で……あれ?黒子くん?」

祭りの会場に黒子くんと2号と入って数分後、見事にはぐれてしまった。

振り返っても人、人……

この人ごみでは逆流して歩くのは難しかった。

それに加えて黒子くんはただでさえも他の人より気付かれにくい。

いくら私でもこの状況では見つけることは困難だった。

連絡しようも電波の状態がよろしくなく繋がらない。

この人ごみでスマホ自体が使いにくかった。

「とりあえず、人ごみから脱出しないと…」

前へ進みながらどこか良いところはないか探していると

「あっ……」

「!!」

「す、すいません…」

つまづき私は前を歩いていた人にぶつかってしまった。

「お前……」

「あ、青峰さん」

ぶつかった相手は桐皇の青峰さんだった。

☆★☆★

下駄の鼻緒が切れた私を青峰さんは軽々と近くで休める場所まで連れて行ってくれた。

「ありがとうございます」

「おう………お前、今日はテツと来てんのか?」

「はい、でもはぐれてしまって…」

「だろうな……この人ごみじゃオレでも無理だ」

青峰さんは私の鼻緒を直そうとするも無理だと諦めていた。

「青峰さんは?お一人で?」

「んな訳ねーだろ。さつきに無理やりだよ……っても振り回された挙げ句行方不明だけどな」

訳は違えど私たちは同じ状態。

私は黒子くんにメールを打ちここで待つことにした。




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