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【黒バス】私の彼氏はバスケ部です

第24章 先生【氷室辰也】R18


先生から送られたメール通りに指定された場所で待っていると、一台の車が私の前に停まった。

「夏姫、待たせたね」

降りてきたのは先生だった。

ここは人通りも少なく、駅や寮とは逆方向にあるので生徒はほぼ通らないに近かった。

私たちはよくここで待ち合わせしていた。

「先生、学校はいいの?」

「ああ、早退して来た」

「え?」

「夏姫は心配しなくていいよ…」

オレがしたかったからと、安心させるように頭をポンポンと先生の手が触れた。

「さあ、どうぞ」

エスコートするように、助手席のドアを開けると私は乗り込んだ。

「お邪魔します…」

先生も運転席に乗り込むと車を走らせた。

「先生…どこ行くの?」

「ん?……秘密」

それからしばらく走った車が着いたのはオシャレなマンションだった。

地下に入って行き、駐車場に来るとようやく車は停まった。

「先生…ここ」

「オレの住んでるマンション。あ、夏姫はこれ羽織ってくれるかい?」

さらりと言いながら渡されたのは先生の着ていたスーツのジャケット。

「まだ遅くないし、一応ね…」

バレないように…と、私はジャケットを羽織り車を降りた。

エレベーターに乗り、一気に先生の部屋のある階に着いた。

奇跡的に誰にも会わず、先生の部屋にたどり着くことが出来た。

「どうぞ…」

「お邪魔します……」

部屋に入ると先生と同じ香りがした。

キチンと整理されてるけど、やはり男性と言うか少しだけゴチャっとしてて…

「そうかしこまらないで…楽にしててくれ」

「先生……」

すると先生の人差し指が私の唇に触れた。

「2人の時は名前で呼んでくれるんだろ?」

「た、辰也さん…」

「いいこだね……」

着替えてくるとここを離れ1人になった私はソファーに腰掛けた。



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