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【黒バス】私の彼氏はバスケ部です

第24章 先生【氷室辰也】R18


【氷室】

生徒に恋愛感情を抱くなんて思ってもいなかった。

だけど夏姫だけは違った。

初めて彼女を見かけた時、他とは違う何かを感じた。

オレの担当する英語の係りになり接する時間も増え、いつしか自然と夏姫を追うようになり

やがて恋なのだと、彼女を生徒ではなく一人の女性として見ているオレがいた。

コンコン…

「失礼します」

片手にプリントの束を抱えた夏姫は真っ直ぐこちらに向かうとオレの前に束を差し出した。

「先生、プリント持ってきました」

「ありがとう」

「じゃあ、私はこれで…」

「もう、帰るのか?」

「だって、先生これから部活が…」

オレはバスケ部の顧問をしていた。

帰ろうとドアノブを握った夏姫を引き止めるためにオレはドアの鍵をカチャリと締めた。

「せ……んせ?」

「2人の時位……名前で呼んでくれないか?」

「でも……ここ…学校だし…」

オレは後ろからそっと夏姫を抱きしめた。

「学校じゃなければいいんだね?」

「先生?」

「ちょっと待ってて……」


☆★☆★☆★

一度夏姫と別れて向かったのは体育館。

「荒木先生」

「氷室か…今日は遅かったな」

「すいません、オレこれから出張があるので」

「こんな時間にか?」

出張なんて簡単にバレそうな嘘監督…荒木先生に言うのは後が怖いが今はどうでも良かった。

「この埋め合わせは必ず…」

「おい!氷室…」

ただ今は夏姫といたい

ただそれしか無かった。

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