第2章 Girl's side 『素』
ふと、私が病気じゃなかったら…
という思考が脳裏を走らせる。
一緒にお出かけして、お弁当食べたり
どこかのお店で美味しいスイーツ食べながら
喋ったり、買い物したり、遊園地に行って
ジェットコースター乗って遊んだり……
できたんだろうな。
普通の、女の子だったんだろうな…。
こんな体、嫌い。
嫌いすぎて、本当に嫌になっちゃう
なんで、こんな風になっちゃったんだろう。
なんで、普通の女の子じゃないんだろう。
体が憎い、憎いよ。
でも、思うんだ。
生まれてきてよかったなって。