第3章 2時
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なんだかすごく、温かい夢を見た気がする。
起きた時になぜか私の手にはサンジさんのシャツが握られていた。
当の本人は、もう起きていてその場にはいなかったのだが。
いつの間にか外されていたメガネをかけ、
キッチンへと向かう。
カチャリ。
とドアを開けると、
香ばしいイイ香りが、まだ寝ぼけていた私の脳を覚ます。
『…あ、…おはようごさいます』
そこにはナミとロビンとブルック、
そして、サンジがいた。
「おはよう、しん」
「しんちゃん、おはようごさいます」
「あら、寝癖?可愛いわね」
3人に挨拶され、ロビンの横の席に腰かける。
「はよ、……しん」
そう言ってサンジは暖かい紅茶を私に出してくれた。