第3章 2時
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夜になり、あたりはしんと静まり返り、
ただ、波の音が心地よく聞こえる。。。。
わけもなく、
「宴だぁぁぁぁぁ!!!」
ルフィの掛け声で始まった宴は、
1時間経った今も賑やかなままで、
私に家族と離れたという寂しさを考える間も与えなかった。
「おう!しん!
ちゃんと、飲んで、食ってるかぁ?」
ルフィが両手いっぱいに肉を持ち、
私の横にドカッと座った。
『うん……おいしいね…ここの料理は』
「だっろぉ!
うちのサンジは天才だからな!」
「それは良かった。
ほら、お前ももっと食え」
スッと差し出された手には暖かいスープと、
美味しそうな魚料理が乗ったお皿。
暗い夜でも目に入るような金色の髪は、
炎の色でオレンジがかって見えた。
『サンジ…さん』
……この人、なんだか苦手。
料理を受け取ると、
サンジはその場から離れナミとロビンの所へそそくさと向かった。