第2章 *転入2日目の出来事*
渚side
「で?このタコ先生が来るまでに何があったの?」
桃果さんの質問に僕は答える
「三年生の初め、僕等は二つの事件に同時に遇った」
ー過去ー
《月が‼︎爆発して7割方蒸発しました‼︎我々はもう一生三日月しか見れないのです‼︎》
《初めまして、私が月を爆った犯人です、来年には地球もやる予定です、君たちの担任になったのでどうぞよろしく》
まず5・6か所ツッコませろ‼︎
クラス全員がそう思った
《防衛省の烏間という者だ、まずはここからの話は国家機密だと理解頂きたい、単刀直入に言う、この怪物を君達に殺して欲しい‼︎》
防衛省の烏間さんの話を聞き、クラス全体が唖然としている
《…え何スか?そいつ攻めて来た宇宙人か何かなんスか?》
三村君がそう聞くと
《失礼な!生まれも育ちも地球ですよ》
顔を真っ赤にして先生は答えた
《詳しい事を話せないのは申し訳ないが、こいつが言った事は真実だ、月を壊したこの生物は来年の3月、地球をも破壊する》
《この事を知っているのは各国首脳だけ、世界がパニックになる前に…秘密裏にこいつを殺す努力をしている、つまり》
スッ
烏間さんが胸元から何かを取り出した
シャッ
《暗殺だ》
ヒュッ
先生はとても早いスピードで避けた
《だが、こいつはとにかく速い‼︎殺すどころか眉毛の手入れをされている始末だ‼︎丁寧にな‼︎》
烏間さんの攻撃を全て避けて、なおかつ眉毛の手入れをしている…丁寧に
《満月を三日月に変えるほどのパワーを持つ超生物だ、最高速度は実にマッハ20‼︎つまりこいつが本気で逃げれば、我々は破滅の時まで手も足も出ない》
烏間さんの話が一旦終わり、先生が喋り出した
《ま、それでは面白くないのでね、私から国に提案したのです、殺されるのはゴメンですが…椚ヶ丘中学校3年E組の担任ならやってもいいと》
みんな思ったであろう
何で⁉︎
その問いに答えるかのように
《こいつの狙いはわからん、だが政府はやむなく承諾した、君達生徒に絶対に危害を加えない事が条件だ、理由は2つ、教師として毎日教室に来るのなら監視ができるし》
《何よりも30人もの人間が……至近距離からこいつを殺すチャンスを得る‼︎》
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「へー…面白そうじゃん」