第9章 *毒の時間*
宇佐見side
翌日。
「で?その毒薬を作ってこいって言われたのね」
「はい‼︎理論上はこれが一番効果あるって‼︎」
丸いフラスコを手に持ちながらそう言う愛美ちゃん
でも、敵であるのに自分の首をしめるようなことするかな…
「うわぁ…毒物の正しい保存法まで漫画にしてある」
「相変わらず殺せんせー手厚いなぁ」
「きっと私を応援してくれてるんです、国語なんでわからなくても私の長所を伸ばせばいいって」
ガララ
しばらくすると殺せんせーが入ってきた
「あ、来たよ渡してくれば?」
「はい‼︎」
「先生これ……」
フラスコを先生の前に出す
「さすがです…では早速いただきます」
ゴクンゴクンゴクン
「ヌルフフフフフ、ありがとう奥田さん、君のおかげで…先生は新しいステージへ進めそうです」
「…えっそれってどういう…」
愛美ちゃんは驚き一歩下がった
「グォォォォォォォ」
カッ
いきなり強い光を放ち先生は…
溶けた‼︎
「君に作ってもらったのはね、先生の細胞を活性化させて流動性を増す薬なのです」
シャッ
素早くメグの机の中へ潜る
「液状ゆえにどんなスキ間も入り込む事が可能に‼︎しかもスピードはそのままに‼︎」
「さぁ殺ってみなさい」
ドドドドドドッ
「ちょっ…無理無理これ無理‼︎床とか天井に潜り込まれちゃ狙いようないって‼︎」
「なんだこのはぐれ先生‼︎」
みんな必死になって銃を構えてる