第2章 *転入2日目の出来事*
宇佐見side
ペタン ペタン ペタン ペタン
?なんか聞こえる
「あ、来たみたい」
「?何が?」
「先生だ…」
あぁ、先生
ガララッ
教室に入って来たのは…
巨大な、黄色い生物[以下略タコ]
そのタコは、出席簿を持ちながら教室に入って来た
そして、その出席簿を教卓に置き
「HRを始めます、日直の人は号令を!」
「き、起立‼︎」
ガタガタガタッ
さっきの女の子みたいな男の子が号令をかけた
日直みたいだね
でも、立った後の光景は異様なものだった
生徒全員、拳銃を持っている
ジャキッ ジャキッ ジャキッ
「気をつけ‼︎」
タコはにやにやしてる
そうか、このクラスの人は…
皆、殺し屋なんだ
へぇ…
確かにフツーのクラスじゃないねw
「れ━━━━━い‼︎‼︎」
ドパパパパパパパパパパッッッ
球が一斉に放たれる
見たところ、さっきのBB弾だ
タコは、全て避けているみたいだ
「おはようございます」
わーぉ、余裕だね
「発泡したままで結構ですので出欠を取ります、磯貝君」
「……‼︎」
「すいませんが、銃声の中なのでもっと大きな声で」
その磯貝君とやらは、返事をしたみたいだが、タコには聞こえていないらしい
私には聞こえましたが
「…は、はい‼︎」
「岡野さん」
「はい‼︎」
「片岡さん」
「はい‼︎」
全ての発泡が終わり
「遅刻無し…と、素晴らしい!先生とてもうれしいです」
で、このクラスのターゲットは先生なわけね
面白そうじゃん
タコはニヤッと笑い
「残念ですねぇ、今日も命中弾ゼロです、数に頼る戦術は個々の思考をおろそかにする」
だろーね
「目線、銃口の向き、指の動き、一人一人が単純すぎます」
それは思う、全く同感
皆、先生を見過ぎ
もっと目をそらせばいいと思う
「もっと工夫しましょう、でないと…最高時速マッハ20の先生は殺せませんよ」
最高時速マッハ20…
マッハ20⁉︎
すごいなぁこの生物は
「本当に全部よけてんのかよ先生!どう見てもこれただのBB弾だろ?当たってんのにガマンしてるだけじゃねーの?」
前髪をセンターで分けている、いかにもチャラチャラしてそーな男の子が声を発した
「そうだそうだ‼︎」
周りもぶーぶー言ってる