第7章 *カルマの時間*
宇佐見side
逆でしょ
「自画像タコだし、ゲームの自機もタコらしいし、あ、そうそうこないだなんか校庭に穴掘って、「タコつぼ」っていう一発ギャグもやってたし…みんな笑ってなかったけど…」
「先生にとってちょっとしたトレードマークらしいよ」
「…ふーん」
私達の説明に耳を傾け聞いてる赤羽くん
「で?今回はなにするの?赤羽くん」
「カルマでいいよ…俺さぁ嬉しいんだ、ただのモンスターならどうしようと思ってたけど、案外ちゃんとした先生で、ちゃんとした先生を殺せるなんてさ、前の先生は自分で勝手に死んじゃったから」
ゴウッ
電車が通過する音がうるさくて、聞こえにくかったけど、「自分で勝手に死んだ」ってどういう事だろ…
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[翌日]
「………計算外です、ジェラートを買う金がないとは」
「マジか、残高は?」
私がそう聞くと
「63円なんです…給料日まで収入のアテも無し…ってにゅや⁉︎桃果さん!いつからいたんですか⁉︎」
「計算外です…ってとこから」
「最初からいたんですね…」
「もち!殺せんせーいつもきづいてくれないよね、ちょっと悲しいかも」
「そ、それはすみません」
「てかさ、自炊するしかないよね、こないだ校舎の倉庫のぞいたら調理器具あったよー」
「そうなんですか、頑張ってみます」
ガララッ
教室のドアを開け、入って行くと、雰囲気がなんだか重い事に気付いた
「どーしたの?」
「おはようございます」
クラスの重い雰囲気に殺せんせーも気付いたみたいだ
「…ん?どうしましたか皆さん?」
私と殺せんせーは気付いた
教卓を見ると
赤い、大きなタコがナイフで突き刺されていた
「ひゃっ」
そんな声が出てしまった
すると
「あ、ごっめーん、殺せんせーと間違えて殺しちゃったぁ、捨てとくから持ってきてよ」
カルマは舌を出しながらそう言った
「………」
殺せんせーの表情は変わらない
しばらくたって
「わかりました」
ヌチャ
触手でタコを持つ
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…来いよ殺せんせー
体を殺すのは今じゃなくても別にいい、まずはじわじわ…心から殺してやるよ
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殺せんせーはカルマに近づくと、触手をすごい速さで回
した
ドリルみたいだ…