第7章 *カルマの時間*
宇佐見side
おぉー
また殺せんせーにダメージを与えた
カルマすげー
てかいつの間に仕掛けたんやろ
「あっは━━━━━まァーた引っかかった」
パン
パン
パン
「!」
すかさず、第二の攻撃に移る
殺せんせーは避ける
でも…動きが鈍くなってる
「何度でもこういう手使うよ、授業の邪魔とか関係ないし、それが嫌なら…俺でも俺の親でも殺せばいい」
そんな事を平気で言えるんだ…
「でもその瞬間から、もう誰もあんたを先生とは見てくれない、ただの人殺しのモンスターさ」
ベチァ
ジェラートをせんせーの服に押し付ける
「あんたという「先生」は…俺に殺された事になる」
ビクッ
すごい殺気だ…
「はいテスト、多分全問正解」
テスト用紙を放るカルマくん
せんせーは触手で受け取る
ガラッ
「じゃね「先生」〜明日も遊ぼうね!」
一言残して、カルマくんは教室から出た
「なんか…頭の回転が速い人だね、今みたいにせんせーがせんせーであるためでの、越えられない一線を見抜いた上で殺せんせーにギリギリの駆け引きをしかけているよね」
私は渚に話しかける
「だよね…」
そう答えてくれる渚
「でも、本質を見通す頭の良さと、どんな物でも扱いこなす器用さを、人とぶつかるために使ってしまうんだね…もったいないねぇ…」
宇佐見side end
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No side
キィィィィィィィィィィィン
はるか上空を音を抑えて飛行しているのは黄色いタコ
音速飛行中の彼に誰も気づく事はないだろう
なぜなら、彼の最高速度はマッハ20なのだから
「まったく…彼のせいでジェラートの買い直しだ」
触手にあるのは、バインダーに挟まれた赤羽 カルマのテストと生徒情報である
ちなみにテストは全問正解の100点だった
「彼の言う通り教師を続けるためには…殺す事も傷付ける事も許されない…さぁてどう片付けてやりますかねぇ」