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ジョジョ短編集

第3章 そこから始まるラブストーリー ディオ



「一体僕が何をしたというんだい?君のような素敵な女性を傷つけるような」

「エリナを忘れたとは言わせないわ!」

…エリナの友人だという事か。
僕は先日このジョースター家の跡取りであるジョナサン・ジョースター、通称ジョジョの恋人であるエリナのファーストキスを奪ってきた。その話が広まるのはいいことだ。噂というのは広がれば広がる程事実が変化しながら伝わっていく。いつかはエリナは僕の恋人で、それをジョジョが奪おうとした…そんな話にもなるだろう。

「何ボケっとしてるのよ、あなたエリナのファーストキスを奪ったって言うじゃない」

この女は相当エリナが大切なようだ。今更どういったって僕がファーストキスを奪ったという事に変わりはないんだ。その事実さえあれば十分だ。

「…残念だったわね、あれはエリナのファーストキスじゃあないわ」

なん、だと?
僕は耳を疑った。ではもうあの二人はキスをしていたという事か?いや、情報収集に抜かりはなかったはずだ。奥手なジョジョが手を出したとは考えにくかったし、エリナのあの態度は確実に僕を拒むような態度だった。

「どういう事だ?」

「エリナのファーストキスの相手は、この私、植嶋亜理紗よ!」

名前を聞いて驚いた。この女…植嶋亜理紗は異国人だ。どうも見かけない髪色と肌色だとは思っていたがまさか異国人だったなんて。
それにエリナのファーストキスの相手がこの女だって?何を言ってるのか、妄言もほどほどにしてほしいものだ。

「ほう、君たちはレズだったのか」

「どうとでもいいなさい、私達の友情は昔から揺るがないものよ。エリナとのキスは何度もしているわ」

じゃああの時エリナが泥水で口を洗ったという行為は何だった?まさかとは思うが、本当にこの女はレズで、植嶋亜理紗を愛していたから拒んだと…そういうのか?
いや、まさかそんな訳はない。ジョジョとエリナはあんなにも仲が良かった。そんな話は聞いたことがない。




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