• テキストサイズ

体力の代わりに

第2章 体力


影山side

日向と一緒に、体育館を追い出されてしまった直後、
体育館の中から主将の声がした。

澤「月原!」

日「な、なんだ!?」

呼ばれていたのが、金髪の女だったから、
俺は余計気になって、
居ても立っても居られずに、
追い出されたばかりの体育館の扉を開ける。

影「なんかあったんすか?」

日「月原さん!」

そこには、さっきの金髪が倒れていた。

咄嗟に近くに駆け寄る。

その場にいた全員が
口々に「大丈夫か?」と、問いかけた。

『だ、大丈夫・・・です』


返事があってから、しばらくして
金髪が起き上がってきたから
頭の方にいた俺は、無意識にそいつを支える。

菅「月原、もしかして、表にあった車イス、おまえの?」

優しい声で尋ねる菅原さんに
金髪は、ゆっくり頷いた。

日「ああ、あの白いやつ!」

影「なんで車イス使ってんだ?」

『色々と・・・ね』

答えは期待していなかった。

(こいつか・・・、薄幸少女と噂になっていたのは・・・)

その後、先輩たちのちょっとしたやりとりを経て、
金髪は、田中さんと菅原さんに送られることになった。

俺たちも、その流れで、一旦外に出た。

/ 163ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp