第6章 理由2
本当は先輩にだけ許可を取るつもりだったが
この際もういいか、
と開き直った結果が、
この場の空気を変える手段だった。
『私のことについては以上です。
それで・・・練習試合なんですけど、
兄もご一緒させていただけませんか?』
武「月原さん、それはどういうことですか?」
部員のほとんどが、
私の発言に不思議な感情を抱く中、
さすがというか、先生は反応した。
返答を待つ多くの視線を感じながら
口を開く。
『私の兄は・・・
青城こと青葉城西高校のOBです』
一同「「!!!」」
みんなの目が、まさしく点になった。
『この間卒業したばかりですが
この機会なので。
それに、
車イスを運んでもらおうとも思っています
だめ・・・でしょうか・・・』
澤「///いいぞ」
菅「心強い味方になりそうだべ///」
『ありがとうございます!!』
一同((///小動物!?))
『?なにかありました?』
なぜかまた驚いたような顔になる
バレー部メンバーを見て
頭の上に疑問符を浮かべる私であった。