第5章 三対三
飛ぼうとしている日向くんの目の前には、
月島くんという名の壁。
このまま飛べば、
確実にブロックされる、そんな状況下、
日向くんは、月島くんを
躱した――
日向くんの目の前には、
何が見えていたのだろう。
あの高さからは、
何が見えるのだろう。
私も、飛んでみたいな・・・。
月「そう何本も抜かせるかよ!!」
ここで点を取られたら、
1セットは日向くんたちのものだ。
必死になる月島くんは、
今までよりも気迫があって、
確実にボールは捕らえられただろう。
けれど、日向くんのジャンプが
囮とあっては、無駄骨となる。
田「いらっしゃアアアい!!!」
そのため、
田中さんにフリーで打たせてしまった。
ものすごい威力のボールが
床にたたきつけられ、
日向くん&影山くんチームが、
1セットを先取した。