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体力の代わりに

第5章 三対三


第2セット
何でもできてしまうであろう
影山君のブロックが炸裂したり
日向のおでこにボールが直撃したり

様々なハプニング(?)が起こりつつも
試合は両者とも
20点代にのろうとしていた。


そんなとき
つかつかと月島くんが
走ってきた。

別の角度からみたいと感じた私は
月島くんたちのコートの後ろにいたため
コートの様子は月島くんで隠されてしまった。

そして、

『つ、月島くん?』

急に彼は、トレーナーを脱いだ。

何故目の前で?

月「よろしく」

『あ、うん』

私の疑問はすぐ解けた。

トレーナーを預けたかったらしい。

投げ捨てるかのように
トレーナーを脱いだ月島くんは
すぐにコートに戻ってしまった。

試合中だから当たり前だけれど、
なんだかさみしい気がした。

膝に乗った彼のトレーナーを見る。

たたもうと少し持ち上げると
ふわっといい香りがした。

(はっ!何してるの私?)
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