第4章 クラスメイト
はあ・・・。
見抜かれてたか。
月島くんに癖を見事に当てられてしまい、
多少落ち込むも、バレてしまったのならと、
好戦的な目を向けてみた。
月「このこと言いふらしたら怒る?」
月島くんも負けじと反抗してくる。
『別に。好きにしていいよ』
私も負けるつもりはない。
月「なんか・・・面倒くさいからいいや。
かばん返して。
じゃあね。僕らこっちだから」
月島くんは、学校の門のあたりで急に車イスを止めた。
そして、やっと隣に並んだ山口くんと一緒に家路についた。
『明日は頑張ってね。応援してる。バイバイ』
もう争う(?)必要はないと感じ、
癖で出る性格をしまい込んだ。
『てか、私も方向一緒だよ・・・』
小さく呟いた声は、夜の闇に飲まれた。