第4章 クラスメイト
日「『王様王様』ってうるせえ!おれも居る!!!
試合でその頭の上打ち抜いてやる!!」
月島くんの高さを超えて、
そこで何か強さを手に入れたように
威勢よく声を上げる日向くん。
が、
月「・・・・・・は?」
月島くんのにらみ一つで威勢は失われる。
月「そんなキバんないでさ
明るく楽しく程々にやろうよ
たかが部活なんだから」
何かを隠した笑顔で、
ペラペラと喋る月島くん。
(たかがって・・・)
日「たかがってなんだ!!」
私が考えたことは日向くんと一緒らしい。
後で月島くんにはちゃんと言っておかないと。
日「――結局お前どこのどいつだっ!!」
月「・・・1年4組月島蛍
今日から君たちのチームメイトだよ。
あ 明日は敵か」
そう言いながら、
私の意思など気にせず車イスを動かす。
最後に見えたのは肩に力が入った日向くんだった。