第4章 クラスメイト
『え?あ、ごめん!って、きゃっ!』
私のすぐ後ろから聞こえてきた声に反応して、
車イスを動かそうとしたが、
邪魔といった張本人が、急に車イスを押し始めた。
『ちょっと!何か言ってからにしてよ!月島くん』
押しているのは、同じクラスの月島蛍くん。
私の苗字が月原だから、
出席番号が隣で、入学式の日は前の席に座っていたから、
早々に話しかけた。
月「邪魔なところにいる君が悪い」
『そうかもしれないけど・・・』
しかし、邪魔とは言いつつも、
窓側一番後ろの私の席まで押していってくれた。
『ありがとう』
月「なに、態度ちがくて怖いんだけど・・・」
『ただお礼言っただけだよ(笑)』
月「///(なにコイツ・・・)」
私の車イスにロックを掛けて、
月島くんは自分の席に向かう。
ただ---