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体力の代わりに

第7章 青城戦


及「あ、新・・・先、輩・・・」

そう、彼の目の前には
私の兄、月原新が。

そして、その兄は
この間ここを卒業したばかりの
バレー部OB。

当然、『及川さん』のよく知る先輩だ。

新「相変わらず調子いいな、徹」

(ああそうか、私はこの人を
兄を迎えに来た時に見たんだ)

青白い顔をした『及川さん』と
楽しそうな兄の会話を耳に入れながら
私の脳裏には過去がすっと蘇る。

しかし、すぐに会話の方に引き戻された。

及「そ、それにしてもなんで急に?
連絡もなしに来るなんて
驚くじゃないですか・・・ハハ」

声には若干の怯えが混じっているようで、
視線も兄を見据えられてはいない。

新「ん、ああ。
流凪が烏野のマネージャーしてるし
青城と練習試合だってなったら、
まあ、来ない選択肢はないだろ?」

私に同意を求めようとしたのか何なのか
頭上に手を置かれて、
反応せざるを得ない状況に。

ただ私は、
面倒に巻き込まれないように
無視を決め込むことにした。

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