第7章 青城戦
月「あ、来た」
英くんの声を後ろから聞きながら
体育館に入ると、まず聞こえたのは
月島くんの声だった。
田「おい月原!!どこ行ってた!」
『スミマセン、幼なじみに会いに。
あ、こちら幼なじみの国見英くんです』
英くんは私の横に来て
軽く頭を下げた。
遠くから青城の副主将さんの声がして
英くんは駆け足で去っていった。
『清水先輩、何かお手伝いしますか?』
感動の再会ムードはきっちり切り替えて
清水先輩のもとまで車椅子を移動させた。
みんなが英くんを湿っぽい目で見ていた気がするけど、気のせいにしおこう。