第7章 青城戦
『英くん!!』
お気に入りの場所について早々、
会いたい人はすでにそこにいた。
国「流凪!!」
私の幼なじみ、国見英くんである。
1年ぶりの再開に、喜びを隠せるはずはなかった。
『む~~』
英くんは私の頬を掌で弄ぶ。
私はその手の甲に両側から自分の手で触れる。
英くんの動きが止まって
またすぐに動き出す。
ちなみにここは割と人のいる場所だ。
男「アレ?国見、彼女~?ww」
国「違うよ。幼なじみ」
男「怪しーぞーww」
国「からかうな」
とまぁ、こんなやりとりは何回目か。
国「ごめんね、流凪。早く行こっか」
『うん。でも気にしないでね。
普段の英くん見られて嬉しいから』
コソコソ言われるのは慣れている。
ちょくちょく聞こえてくる小声も
ああ、いつもの事だなというノリで躱せる。
『行こっ』
私は今日も強くなろうと見栄を張る。