第7章 青城戦
バスの中
ワクワクしながら
清水先輩と世間話に花を咲かせていると
突如として叫び声。
田「!!うわあああ!!止めて!!
バス止めてえええ!!」
原因は日向くんの嘔吐にあった。
バスは急遽、公園で止まった。
月「昨日から変だったのは緊張か…」
日向くんはもちろん、
ほかの部員もバスから降りていた。
『そうだったんだ…気づけなかったな』
後悔を零し、日向くんに近寄った。
『日向くん大丈夫?』
見るからに具合の悪そうな背中をさする。
日「うん…少し休めば…」
『ごめんね。気づけなくて』
日「自業自得だから(苦)」
苦しそうな日向くんを見ていられなくて
一旦彼の元を離れ、兄の車にある
クーラーボックスをあけて
目的のものを持ってまた戻る。
『はいこれ、使って。
あと、上着は脱いだほうがいいよ』
持ってきたのは氷と紙コップ。
少し体を冷やせば楽になると聞いたことがあり
咄嗟に思いついた行動は幸をそうしたらしい。
日「あ、ありがとう///」
青白かった顔に赤みが戻った。
日向くんは涼しい風に
気持ちよさそうに当たっていた。