第3章 黄色のキセキ。
その嫌な予感は数日後的中した。
部室で着替えていると、
さっき出て行ったはずの2軍のメンバーがすごい勢いで部室に戻ってきた。
「あ、赤司さん!た、大変です!!!!」
その慌てっぷりに部室中かシーンと静まり返り、
全員がそいつを見つめて居た。
「神谷さんが…は、灰崎さんに…ど、どこかへ連れて行かれました…」
「…どうして助けなかった。」
赤司っちはそいつをにらみつけた。
「すいません…すいません…。」
そいつは青い顔で頭を下げた。
つっても…まぁ、確かに
灰崎は怖いからどうしようも出来ないっスよね…。
「まぁ、赤司、落ち着け…とりあえず、すぐに探しに行くのだよ。」
緑間っちに諭されて、
赤司っちは全員に指示を始めた。
「緑間はグラウンドなのど校舎外を頼む。紫原は1階と2階だ。青峰と黒子は3階と4階と屋上だ。黄瀬は体育館周辺だ。僕はあいつのよく居る教員用の喫煙所や近所の公園を見てくる。」
全員が指示された方へと向かって走り出した。
どうか無事で居て欲しい。
何故だろう。
心の中がいつも以上に平穏ではなかった。