第3章 黄色のキセキ。
るりちゃんは口にダークマターを放り込まれて、
ちょっと涙目になっていたけど、
「美味しい」と嘘をついていた。
桃っちはそれを聞いてすごく嬉しそうにしていた。
青峰っちはそれを見てドン引きしていた。
「…神谷さん。お茶、どうぞ。」
黒子っちがすかさずお茶を渡していた。
「へ!?あ、ありがとうございます。」
「もぉー、さっちんの料理は狂気だから無理しちゃだめだよぉー。はーい、お口直しにチョコあげるー。あーんしてぇー。」
紫原っちもるりちゃんにチョコを食べさせていた。
るりちゃん自身も
周りのみんなもすごく楽しそうだった。
約一名を除いては…。
みんながワイワイとしているなか、
いつでも赤司っちだけがあまり楽しくなさそうな様子だった。
楽しくなさそうというか…
なんか悲しそう…?
…?
その表情のワケがイマイチわからなかった。
じっと赤司っちを眺めていると、
るりちゃんが嬉しそうに赤司っちの隣に移動した。
「赤司くん!見てください!今日のタコさんウィンナーは傑作なんです!」
るりちゃんが嬉しそうに赤司っちに声を掛けた。
「あぁ。かわいいね。」
赤司っちは優しく笑った。
「はい!」
るりちゃんはすごく嬉しそうに笑った。