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Other Side COLORS☆黒子のバスケ

第3章 黄色のキセキ。


「今日も部活、来ないんスか?」

「あ?行くわけねぇじゃん。」

灰崎は明らかに不機嫌そうだった。


「そんなんだったら灰崎くんの分の席、俺がもらうっスよ。」

「…あ?俺に一回も勝てた事ねぇくせにでかい口叩いてんじゃねぇぞ?涼太ぁ…」


ピリっとした空気が流れる。
灰崎はイラついているようで今にも殴りかかってきそうだった。


「…あの、黄瀬くん…。」


突然背後から声を掛けられ、
心臓が大きく波打った。


「うわぁ!?何スか!?」

振り返るとそこにはるりちゃんが困った顔で立っていた。

「あ、ご、ごめんなさい。えっと、もう休憩時間終わりなので体育館に戻りましょう。」


「え?あ、もうそんな時間スか。了解っス。」

俺がそういうと、るりちゃんはニコリと笑って、
灰崎の方をじっと見た。


「ほら、戻ろう。」

俺はあわてて、るりちゃんの背中を押した。


「は、はい。」

るりちゃんは灰崎の方に軽く会釈をすると、
俺に押されるまま体育館の方へ歩きはじめた。


「じゃぁーねー。涼太くーん。また、遊ぼうねぇー♪」

その声に振り返ると、灰崎はニヤニヤしながら
俺に手を振っていた。


なんだか嫌な予感がした。



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