第3章 黄色のキセキ。
意を決して謝罪の言葉を述べる。
「お疲れ。あの、今日は悪かったっス。」
「…え?」
俺のその一言に彼女はポカンと口をあけた。
やっぱり怒られるかと思ってたのかな…。
「いや、いろいろ失礼な事言ってしまって…。君は確かに才能があるっス。君にアドバイスされた事実行したら…やりやすくなったというか…」
上手く言葉が出なかった。
テレ臭いというか…
かっこ悪いと言うか…。
「とにかく!今日はあんな態度とって悪かったっス!でも、まだ認めたわけじゃないっスよ。でも期待してるっス!」
俺がそういうと、
彼女はしばらく固まっていたが、
理解したのかすごく嬉しそうに笑った。
「は、はい!頑張ります!ありがとうございました。」
そう言って彼女は頭を下げると、
すごく嬉しそうにスキップしながら帰って行った。
そんな彼女の後姿を見ていて
ボォーっと考えていた。
…なんなんスかあれ…。
超可愛いんスけど!!??