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Other Side COLORS☆黒子のバスケ

第1章 緑色のキセキ。


「見に行こう。興味がある。」

「何をだ?」

「神谷るりをだ。もう練習を始めているだろう。」

赤司はそう言うと荷物を肩に掛けた。

「中学選抜といえど、所詮女子だぞ?見に行く必要があるのか?」

俺は赤司を止めるように赤司の荷物を掴んだ。

赤司が彼女を気に入ってしまうのではないかと思うと
怖かった。

赤司だけには勝てる気がしなかった。

「関係ない。どの程度のものか見てみたいだけだ。行くぞ。」

赤司は荷物から俺の手を退けると、
俺の荷物を俺に投げ渡した。

「…。」

俺は赤司と共に女子の体育館へと向かった。

心は穏やかではなく
不安で仕方がなかった。

何故こんなに焦ってしまうのか、
こんなに不安になってしまうのか

こんなにも苦しいのか…


そこでは既に女子バスケ部の練習がはじまっていた。


俺たちはじっとギャラリーからその様子を眺めた。
神谷はいつものように黒く長い美しい髪をなびかせながらコートを走り回っていた。


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